食い倒れ!伊勢しまかぜ弾丸ツアー

娘が鉄道にハマりだして約半年余り。特にこの本が好きで、コロナだからこそ色んな旅に想像を膨らませています。また、駅弁フィギュアから駅弁にもハマり、本を手に、スーパーの催事で少しずつ駅弁を制覇し始めた今日この頃。

3月から塾が5年生のカリキュラムとなり、またリフォーム工事も控えていて、出掛けられる日程もピンポイント。日帰りしか難しそうなので、

「特急しまかぜに乗って伊勢神宮に行き、おかげ横丁で食べ歩いて帰りは松阪駅で駅弁を買う!」

というプランで娘にプランニングさせることに。

思い立った頃にはすでに切符も販売しておりなかなか席がなく…まだまだしまかぜの人気は続いてるようで、春休みの三連休は手強かったです。。何度か見ているうちに、ちょうどキャンセルが出てプレミアムシートのまとまった4人席を確保!本当は先頭か最後尾の車両が開放感最高なんですが、このタイミングを逃すともうなかなか後はないと判断し決行します。

前週にまさかの姉弟揃っての風邪症状。。一度は諦めかけましたが、チケットレス特急券でキャンセルも容易だったので僅かな希望を胸に粘ることにします。病院にもお世話になり、とにかく早く寝ることで、なんとか前日までに鎮火しました。

しまかぜ乗車

いよいよ出発の日。

しまかぜは10時50分出発なので、少しのんびりとした出発になります。阪急から日本橋に乗り入れて大阪難波駅まで歩きます。20分ほど早めに着いて今かいまかと待ち侘びます。待っている間に新車両の「ひのとり」を迎えたりとテンションも高まります。

すると・・来た!!

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娘が夢にまで見たしまかぜがやってきました。車両で記念撮影、乗り込んでの記念撮影とすでに旅はクライマックスを迎えているかのよう笑

ここから2時間弱のしまかぜの旅が始まりました。5年前に乗った際のノウハウで「とにかくカフェ車両には早めに」というのが鉄則だったので鶴橋を過ぎたあたりでカフェに向かいます。

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余裕を持って着席するとみるみるうちに行列が。
※1時間ほどでまた空いてきたので、賢島まで向かわれる方は後半に行っても良いのかもです。

今回はしまかぜが一つの目的でもあったので、食べたいものをとにかく頼みまくります。

まずは松阪牛重!

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海鮮ピラフ!

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都ホテルのケーキ!

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お土産まで買って、しまかぜ豪遊です。

そうこうしているうちに、気づけばあと1時間弱。残りはプレミアムシートでゆったりと過ごします。
フットレストにマッサージ機能に読書灯にと至れり尽くせり。子どもたちもここぞとばかりにリラックスです。

あっという間に伊勢市駅。どうせなら賢島まで行ってしまいたかったーと言いながら降車します。

伊勢神宮 外宮

おかげ横丁で食べ歩く前に、まずは伊勢神宮の予習を。

伊勢市駅から外宮まで約5分ほどの距離ですが、外宮入口付近にきれいな建物のせんぐう館があります。式年遷宮が学べる貴重な博物館。改築されたのか、中も非常に綺麗で展示もわかりやすく、宮の原寸大模型には圧倒でした。

式年遷宮については、大人的にもここで初めて知った中身もたくさんあり、中でも1600点もの神宝や装束も全て新調され、多くの職人の手によって支えられているというところにただただびっくり。

式年遷宮の建築で使われるヒノキは約1万本、そして費用は約550億円ということでそれが持統天皇時代から1300年にわたって続けられているというスケール感に驚愕です。

気になる費用の調達を帰ってから調べてみましたが、220億円は寄付で330億円は自己資金とのこと。自己資金の大半はなんと初詣に買っている神宮大麻だそう。神宮大麻天照大神のお札なので、半分は手数料として神社本庁に入り、残りは全て伊勢神宮に入るのだとか。(年間約35億円)

調べてみると、神社本庁から各神社には神宮大麻のノルマがあるとのことで、それが売れないと引き取らないといけないとか、あまり聞きたくなかった情報まで・・。

そんなこんなでせんぐう館を後にし、タクシーでおかげ横丁に向かいます。タクシー乗り場は大行列ですが、道が大渋滞なので、タクシーでやや遠回りですが比較的空いている道で約20分ほど。いよいよ目的地のおかげ横丁に到着です!

おかげ横丁

これはもうびっくりの人手です。まん防だし・・、と心の隅で期待していましたが、これまで何度か来ましたが過去最高の人手です。もはや祇園祭レベルで満足に歩くことすらできず、人気店は長蛇の列・・。赤福本店に至ってはなんと2時間待ち!

まずは腹ごしらえに伊勢うどんのふくすけさんへ。

ふくすけ
〒516-8558 三重県伊勢市宇治中之切町52 おかげ横丁
750円(平均)450円(ランチ平均)
r.gnavi.co.jp

超人気店で長蛇の列ですが、なんせ回転が速いこと速いこと。20分ほどでうどんにありつけました。

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見た目の黒さとは裏腹に、あっさりペロリといけちゃいます。

行列待ちの間にゲットした「だんご屋」さんの黒蜜団子も合わせて頂きます。(伊勢うどんと団子・・)

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食後のデザートに横丁ぱんじゅうなる今川焼きのような郷土菓子を頂き、チーズ天を食べてと食い倒れ。

そして、いつもお取り寄せで愛用の海苔を志州屋さんでドカンと買い込みます。

なんだかんだと3時に近づき、日帰りなのでそろそろバスの時間が気になるところ。早めに赤福でも寄っていくかと思いきや、なんと2時間待ち・・・。ですが、これまでにはなかった整理券マシンがあり、こちらで予約ができるよう。スマホでリアルタイムで待ち状況がわかり、メールでの通知もあって15分以内に来ればOKというDXが導入されてるではありませんか。

200人待ちくらいだったので、これでとりあえず内宮参拝に向かいます。

森に囲まれた川が流れる自然に溢れた神社。まさに身も心も洗われるような空間です。おかげ横丁の雑踏から少し解き離れて、家族みんなで参拝します。

参拝を終えて、お土産屋さんを回ったり、おやつに豆腐ドーナツ&豆腐ソフトクリームをつまんだりしつつ、でもまだ赤福までは30分はかかりそう。

この合間時間に大行列で諦めていた豚捨のメンチカツにチャレンジします。

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なんだかんだと20分ほど並んだので、ちょうど良い時間つぶしになりました。

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やっぱり揚げ物がザ・食べ歩きという感じが出ます。

現金のみの店が意外に多くて、財布が尽きてセブン銀行で軍資金を補充したところで赤福からの呼び出しが!閉店10分前のギリギリで、お土産の赤福も完売状態。すごいパワーです。

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ここで時はすでに17時過ぎ。電車は17時48分の近鉄特急(ノーマルタイプ)です。

おかげ横丁赤福寄りには特にタクシー乗り場がないので、バスで帰ることに。最寄りのバス停に向かうとバスが見えたのでダーッシュ!2両編成の最新バスで「特急 伊勢市駅直行」とあったので余裕で到着するなぁと安心して乗車。

すると・・2両編成だからか、ノンビリ運行で直線でも30km/hくらいしか出ない。。駅に近づいても特にカーブなんかは超スローリーで電車まで15分くらいとハラハラドキドキ。そこに息子のICカードの残額が足りないなんてトラブルも重なり、ドキドキでしたが、何とか駅に到着。

帰路

電車に乗り遅れてはいけない理由が帰り道にありました。

松阪駅での「駅弁積み込み」ミッションです。最近始まった駅弁ブーム。駅弁の本を買って娘が制覇を頑張っていますが、一際インパクトのあるこちらの駅弁が道中にあるということで買わない手はありません!

ただ、松阪駅に寄るとどうしてもロスが大きいので、ホームページで見つけた「積み込み」という技を試してみることに。駅に停車している間にお金を渡して受け取るという技ですが、いかんせん普通に停車するだけの1、2分にこんなことができるのかと不安しかありません笑

号車と停車時刻を前日にお伝えし、袋代を含めた費用をお釣りなく準備してドキドキとその時を待ちます。

窓からホームを見ると、手に駅弁を持った方が。乗車される方も1人だったこともあり、駅弁屋さんもさすがの早業だったので全く焦ることなく受け取ることができました。出発する最後まで見送って頂き、これで旅の締めくくりができそうです。

途中、八木駅ビスタカーに乗り換え。本来は大阪までビスタカーで帰りたかったですが、空きがなかったので、比較的空いている京都行きのビスタカーで階下の小部屋をゲットです。

ビスタカーは2階建になっており、階上は展望シート、そして階下は階段を挟んで2部屋という贅沢仕様になっており、3人以上いれば予約できるこちらのシートはまさにグループにぴったりで多少騒いだところでも大丈夫な感じ。

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ここで残り1時間程度の旅の最後を楽しみます。

モー太郎弁当を開けると・・「ふ〜る〜さ〜と〜〜♪」と哀愁漂うメロディが。まさに五感で楽しむ弁当で、味も想像を超えたクォリティ。個室の楽しさも相まって楽しい旅の締めくくりとなりました。

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京都駅に着き、JRに乗り換えて帰路へ。子どもたちはぐっすりと折り重なるように寝ています。とても1日とは思えないほどぎっしりと詰まった弾丸旅行。お腹の中もぎっしりと詰まったまま、長い1日を終えました 笑