そういや先日、日経平均が面白いほど下がってました。
1ヶ月間で3000円も下がったとのこと。20日に大幅に反発しましたが、それでもまだまだ低い今日この頃です。
一連の暴落は世界的な株式市場の不透明感、円高への急速なシフトがその原因と言われてます。
とはいってもその原因の原因はアメリカのサブプライムローン問題。
詳しくはgoogleにお任せすることにして、そのサブプライムローンっていうやつのせいでドル安になり、ドル安になるということは自然と円高になるということであり、
円高になるということはトヨタなどの輸出メーカーにとってはものすごく痛いことであり(1円円高につき350億円の損失)、日本を代表する輸出メーカーたちが痛手を受けるということは当然日本経済も痛すぎるというわけでそれが如実に日経平均に表れているということです。
こういうニュースが出ると、各方面から投資は怖いというような声が聞こえてきますが、そうじゃなくてこんなことが起こるからこそ投資は必要なんだと強く思うわけです。
投資の入門書などではよく言われることですが、銀行に10年間、100万円を入れていたところで同じ価値ということはありえません。価値が落ちてしまう要因としてインフレと円安があります。
まずはインフレ。
よく耳にするガソリンの急騰。原油高が高くなることで、確実に物価は上がりつつあります。また、景気が良くなりつつあるということは給料が高くなることであり、これもまた物価が上がる大きな要因です。
もうひとつ決定的なのは消費税の引き上げです。これもいつかは確実に起こることでしょう。
インフレが起こるとどうなるか。
1万円のゴルフクラブが20%の物価上昇で1万2000円になります。
ということは、今までは100万円の貯金で100本買えていたのが83本しか買えなくなるといことです。
ということは、100万円の預金が83万円に目減りしてしまうことになるというわけです。
もうひとつは円安。
暴落時は急速に円高にシフトしましたが、基本的には円安基調です。円安になると、100万円の貯金で買えるドルは少なくなります。
海外旅行に行くわけじゃないし関係ない・・というわけにはいきません。日本で生活していたって、例えば60%の食糧はドルで頼っています。
食糧やガソリンをはじめとしたドルに頼っている製品は円安になると値上がりします。
ということは貯金額も目減りしてしまうことになるというわけです。
じゃあどうすりゃええねんということですが、そこで「投資」というのが出てきます。
インフレになれば、当然株価は上がりますし、円安になれば当然外貨を円に換金すると儲かります。
何がいいたいかというと、デイトレーダーのような「ギャンブルの投資」ではなくて、日本株・日本債権・海外株・海外債権それぞれの分散投資による長期投資をしましょうということです。
長期投資といっても、もちろん一種のギャンブル的な喜びはもちろんあります。(もちろん哀しみも多々あります。)
例えば、暴落時円高にシフトすると予想して10万円ほどドルとユーロのMMF(外国債券)を買いました。
すると、予想通り円高にシフトして注文がついた時はたくさんの外貨を買うことができました。翌々日には急速に円安にシフトし、気づいた時にはラッキーな結果となりました。これもひとつのギャンブル的喜び。(これに約5%の金利がついて、毎日の配当金を1ヶ月分まとめて再投資可能で複利運用が可能です。)
逆に、とあるデパートの株を持ってますがこの回復局面の中でこの株だけは急降下まっしぐら。
合併を発表した当時は日経平均が暴落するなか値を上げたりしていたのですが、統合の比率で市場の反応が悪くどんどん下がってます。
これはひとつのギャンブル的哀しみ・・。
でも好きな企業の株を買うことはやめられない。一種のファンクラブ的感覚。