卒論

やっと卒論も9割方書き終わり、ホッとしたところです。

ぼくの卒論テーマは『地方自治体におけるオンラインコミュニティのあり方』というもの。

電子自治体とか言われているけど、自治体のITはどうあるべきなのか。

この問題は大学2回生くらいの時からずっと考えていた。ただあるだけのホームページ、荒れまくっている掲示板コーナー、行政において、ITはどうあるべきなのかな、ということを論じてみました。

事例にあげたのは、神奈川県藤沢市

ここの市民電子会議室と呼ばれる掲示板はすごい。なにがすごいかというと、全然荒れていないし、ここでの議論が実際に政策に反映されたりしている。

行政に文句を言ったり質問したりする1対1のコミュニケーションではなく、住民が意見を言い合える環境をつくり、それを行政として参考にするというカタチ。

こういったように、”人”をそのままコンテンツにすることはネットの特性を非常に有効に使っていると思う。一人のスタッフがあくせく作ったコンテンツよりも、1万人のユーザーが作り上げていくコンテンツの方が面白いし、情報の速報性もある。

というようなことが本にも書いてあった。

オンラインも一つの社会。そこにどのような特性があり、藤沢市の成功事例はどのようにそれを利用したのか、という部分を中心に結論をまとめている最中です。

 ■[通信]ちょっと最近、通信のこと全然書いてないので、ちょっとだけ。

CNETJapanに今年から始まる通信戦争をうまくまとめてあるコンテンツを発見しました。頭が整理できるはずです。

昨日、価格コム(http://www.kakaku.com)に直収型サービスのカテゴリができていることを発見し、早速、掲示板を読んでそこからいろいろとネットサーフィンしました。

すると、日本テレコムの勧誘の評判の悪いこと悪いこと・・なんか代理店が良くないみたいで、詐欺まがいの事例がたくさん出てました。
平成電電もなかなか評判悪いみたいです。やっぱり、拠点が少ないことがトラブル時には致命的なようで。

NTTの加入権に対してはやはり厳しい意見が多いです。確かにあの説明は納得できる理論じゃないですよね。

加入権料が設備投資に使われるものだということは理解できるのですが、資産になると言っておいてこれはない。

言葉で説明されても理解はできるが納得できない、ということに尽きると思います。

■コメント(復旧)

#bighead『卒論また見せてください。よろしければ自分のも見せますが、何せマニアックすぎて...。完全に法学部生向け。通信業界なんですけど、4ヶ月くらい勉強したせいもあってかなり冷静に今の業界の様子を見ることができるようになりました。このサイトのおかげです...。加入権については確実に訴訟になることでしょう。NTTの勝ちになるでしょうが、どのような論証が展開されるかが気になります。ぬ、法学部...。』

#tsugihiro『上記行政運営のBBSが荒れてないっていうのは、そういう書き込みが削除されているだけでは??運営の仕方によって一部の人間が恣意的に行政をコントロールできることになってしまうおそれを、多分に含んでいるように思われます。現状としては、行政権の過度の拡大(行政国家現象)をいかに抑えるべきかという問題があると言われてます。本来、誰が書いたかわからない・公平性の担保もないネット掲示板での「住民」の意見が行政権の肥大化に拍車をかけるおそれはないやろうか・・・?藤沢市の例が「成功」事例といえるとしても、それをあまりに一般化するのは疑問なしとしえないところであります。と、批判的な意見を述べてみる。しかし憲法学界で共通に認識されているという行政国家現象の抑制の必要と言う点は、私は認識していないわけで・・・。ただ、恣意的な行政運営のおそれだけは拭えない気がするなー。長文失礼。』

#daichi-55『んーまぁ本文の説明だけやと誤解されてもしょうがないけど、それなりに資料とかはあるし、荒れてない=削除っていうオチはないよ~。削除の権限を与えられている組織が作られているんやけどそれがまだ一回も会議室を閉鎖したことがないねん。もう10年近くにもなるのに。この会議室は実名でのユーザー登録が必須で市民でないといけない、とかそれなりに普通の掲示板とは違ったコミュニティが形成されてる。掲示板の内容が行政に直結するわけではなくて、掲示板の論議から生まれた団体がオフ会とか通じて行動に移していって、行政がそれに協力をおねがいする、ってなカタチがこれまで何件か出てるねん。ちなみに、藤沢市の成功事例を一般化してるわけでもなくて、オンラインコミュニティ形成の一つの事例として藤沢市を具体例として挙げて、考察したような感じ。どうしてもオンラインのコミュニティはこうあるべきだなんて言ってもつたわらへんし、自治体っていう視点も欲しかったんで。まぁまた機会があったら論文をみてほしいなぁ~。とは言っても法学系とは論文の色が全然違うやろし、考え方は合わへんかな・・、』

#tsugihiro『おうおう、見る見る論文。メールで添付して送ってくださいませませ。荒れてない=削除っていうオチはないのん?チラ見しただけで数件削除されてた書き込みあったけど。そもそも削除するべきかどうかの判断も・・・うーん、誰がするのがいいのか。後チラ見して思ったんは、特定の人の書き込みで成り立っている掲示板がほとんどやった気がするんやけど(俺が見た掲示板だけなんかな)。もしそんな掲示板のオフ会が行政主体になるとするなら・・・問題無いんかなー?デジタルデバイド??とかそんなん系とか。行政絡める場合、私企業よりも法遵守の要請が強いから、行政法が当然の前提になる。そやから時間あるときにちょっと勉強してみると新しい問題点が見えるかもよ。かく言う俺もほぼ未修やけど。ってか、俺が見たやつは今年の3月末で予定通り会議室閉鎖って書いてあってんけど、なんか違うやつみてるんかな・・・?』

#daichi-55『あぁーごめんごめんっ!コメント単体の削除はあるんやわ。会議室自体の削除がないだけで。説明足りなんだわ、ごめん・・バリアフリーの会議室のオフ会から始まった、バリアフリーマップを作ろうっていう企画とかあるんやけど、その人ももともとはほんまの初心者で行政が行うパソコン教室やら、電子会議室のやり方教室みたいなやつに間違えて参加したことがきっかけらしいし、そういう教室とかのサポートと自由に使えるパソコンが役所とかにある限り、デジタルディバイドにはならんと思うんやけど、そういう議論があるのは確かやわ。行政法はなるほどやね。確かに縛りがきつそうやし、特にこの電子会議室とかも議会とかの関係上の縛りが相当強かったみたい。そういう視点もあればいい論文になりそやな。会議室閉鎖!?まさか。でも来週から新システムに移行するくらいやし、まさかそんなことはないとは思うねんけどなぁ。慶応SFCとの共同事業やから、突然やめるなんてこともありえるのかも・・ちょっと調べてみますわ~いろいろとアドバイス&ご指摘サンキュ~な!!』