先週末「アメリカンヒストリーX」という映画を観て、考えて考えて考えさせられました。なるべく怒らず、そして自分の気持ちに背かずに平和な心で生きたいものです。
この映画はアメリカの人種差別問題を描いた作品で、重いテーマですが深いです。
「怒りは君を幸せにさせるか?」
「憎しみで生きるには 人生はあまりに短い。」
これらの台詞が頭から離れません。
- 作者: アービンジャー・インスティチュート,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2007/09/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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以前読んだこちらの本の言葉を借りると、
「世の中の問題の大半は、戦略がまずいのではなく、あり方がまずいために起きている。」
"あり方"というのは非常に大事なテーマで、たとえば同じ謝るという行動をとっていても、心のあり方が平和か敵対的かで大きく変わる。
ここからはたとえ話となりますが、体が疲れていて、妻の手伝いをしないままTVを見ていてそれを妻に指摘されたとします。ハイハイ、という気持ちで不服そうに「ごめん」と言いながら手伝ったとします。口では「ごめん」と言いながらもうるさいとか理不尽だとか自分は1日働いているんだ!とか、手伝わない自分を正当化させるがために不機嫌そうな態度をとったり抗議したりする。本当は手伝わなくては、という願望にそむいたことでそれを正当化する必要が出る。その時点で自分の中に敵対的な言葉や気持ちが生まれているというわけです。
モノゴトはそれだけでは終わりません。
そうした態度を示した夫に対して妻は「なんて自己中心的なんだ」という見方を持つ。それを見て夫は余計に腹が立つ。その繰り返し。そう。結局は相手にこっちが不満に思う行動をとらせてしまっているわけです。
そしてそれから何が起こるかというと、人は「仲間を集める」という行動をとり始めます。
自分の批判的な見方を正当化してもらいたくてそういう行動をとるわけです。奥様同士が集まって愚痴を言ったり、サラリーマンが集まって愚痴を言ったりして「やっぱそうだよなぁ」と正当化の余韻に浸る。
話は若干逸れたように見えますが、それが「対立の構図」だとこの本では説いているわけです。