一角獣、すなわちユニコーン。
ヨーロッパでは神聖な力と純潔の象徴とされ、清らかな心を持つ処女の前にだけその姿を現し、その心を許すといわれてます。
ユニコーンといえばカッコいいイメージがありますが、実際の伝説では、普段は獰猛で好色。その鋭い角で、相手を刺し殺すこともあるという下品な一面もあるのだとか。
・・とまぁ御託を並べましたが、こんなことを言いたかったわけではありません。
阪急西院駅から徒歩15分、JR円町駅から徒歩12分程度の微妙な立地の西大路御池の交差点北側に西大路通りに面しているお好み焼屋「いっかくじゅう」に行ってきました。(もうすぐ西大路御池に地下鉄東西線の駅が完成します!)
結論から言いますと、帰ってすぐにブログに書いてしまうほど「安くて」「うまくて」「居心地よし」の最高の三拍子がそろってました。
店に入るとカウンター席が10席ほどとテーブル席が5つほどの鰻の寝床状でせまいですが、ほどよく暗い店内と大きい鉄板、お洒落なユニフォームを着たイケメン店員さんのお陰でなかなか雰囲気があり、くつろげます。
ロースターもしっかりしていてニオイもつかないですし、ちょうどいい間合いで話しかけてくれるので居心地もバッチシです。
肝心のお料理の方ですが、
まずはお好み焼き。
山芋の中でも抜群の味と栄養を誇る「つくね芋」をたっぷり使われているとのことで、ふわふわの感触のなかにもしっかりとイモの味が広がるといった具合でしょうか。
ソースも複雑な味をしていてウマイ。
次は利休焼。
薄っぺらい生地、山盛りの具材、ゴマの入った白みそソースに、アクセントの山椒。
あまり知られていませんが、お好み焼きのルーツは千利休がお茶会に出していたお菓子にあります。
水溶き小麦粉を煎り鍋に薄く延ばして焼いたもので、山椒入りの味噌を挟んだお菓子だったようで、
それが次第にウスターソースをぬるようになって一銭洋食やもんじゃ焼につながり、それが大阪に伝わってきたというわけです。
だから決してお好み焼きは大阪のもんではなくて、ただ単に安くてうまいものが大好きな大阪人の好みにマッチして人気が出たということになるわけです。
話はそれましたが、利休のお菓子をアレンジしたものがいっかくじゅう名物「利休焼」というわけです。
これがまたウマイ。ぼくは玉ねぎと京赤地鶏の利休焼を頼んだのですが、ぎっしり詰まった玉ねぎの甘みと、粒山椒のスパイスと甘辛い白みそソースが絶妙にこれでもかとマッチしていてうまいのなんの。
次は鉄板焼き。
牛スジのサイコロステーキと海老の岩塩焼き。
うまい。ソースといい、岩塩といい、+αの工夫が何ともうれしいです。
シメはもちろんデザート。マスカルポーネのアイスクリームwithマンゴーソース。これが360円?という衝撃価格のボリューム。
冷たいチーズを食べているかと思うくらい、濃厚なマスカルポーネチーズ。これもヒットです。
これでしめて会計3500円。
二人でこの値段。ビールも飲んでこの値段。yahoo!クーポンを使いましたが、それでもこの値段は衝撃。逆に、やっていけるんですか??と心配したくなるこのお値段。
居酒屋で一人4000円!とかいう杓子定規の値段設定がつくづくあほらしい。
こんなお店が近くにできていたとは。京都に御寄りの際はぜひ。寄り道してでも来る価値ありです。