夏の終わり 〜千仏鍾乳洞へ〜

夏休みの家族小倉滞在もとうとう終盤となりました。

別府から帰ってきた翌日は台風で動けず、次の日は海の中道へ、そして最終日は夕方に帰るのでそれまで勝山公園でも行って子供たちの有り余る元気を発散させる予定でした。

そこでふと、一度は行ってみたかった「千仏鍾乳洞」が頭によぎり、家から30分程度の距離で観光時間もそこまでかかりそうになかったので、フラッと行ってみることに。

カーシェアを手配して、平尾台に向かって進むこと約30分。そしてそこから山道に入り、離合困難な道をどんどんと山奥に入っていきます。

駐車場がそんなにはたくさんないとのことでしたが、何とか入場待ちもなく、無事に駐車。

いよいよここから千仏鍾乳洞の探検が始まります!

「千仏鍾乳洞」は、その長さ実に数千メートルに及ぶと見られる鍾乳洞で、今も日々侵食が進んでいる生きた鍾乳洞とのこと。そのうち1.2kmまでが一般洞として公開されており、約1キロまで照明が設置されているので基本的にはここまでの探検となります。

480m地点の「奥の細道」からは、なんと膝まである水流の中を進む形となっていて、非常に珍しいものなんだとか。

もう少し商売っ気を出してくださればと思うのですが、無料でクロックスタイプのゴムサンダルも貸し出してくれます。子供達はビーチサンダルだったので、歩きやすいクロックスタイプのサンダルを借りていざ出陣!

洞内に少し入っただけでヒヤーっと一気に温度が10度くらい下がります。照明が程よく設置されているので、洞窟の不気味さはあまりなく、子供たちのテンションも嫌が応にも高まります。

洞内は奥から折り返しとなるので、帰ってくる人たちとすれ違う格好になりますが、狭い箇所が多いので譲り合っての通行となります。

奥の細道まではスイスイと進み、いよいよ水の中に入ります!

・・冷たっっ!!想像以上の冷水に足の血管がキュッッとなります。ムリかも・・と限界を感じた頃に足がようやく慣れて来ました。寒がりの息子は冷たい冷たいと言い、暑がりの娘は気持ちいいと大喜び。

まだまだ背の低い息子にはそこそこの深さのところもあり、短パンもビショビショ。所々、脇を持ち上げるシーンもありました。

この調子でどんどん奥まで進みます。結構な狭さの険しい道もありますが、危険を感じるところは特になく、子供も大人もキャッキャと叫びながら冒険を満喫します。

行きはどこまで続くのかわからない道中だったので長く感じましたが、帰りはあっという間。

夏休みということもあって人手も多かったので通行に時間がかかって正味1時間程度かかりましたが、終わってみればあっという間の冒険でした。

鍾乳洞を出るとメガネが曇るほどの温度差。特に暑い日だったので、現実に帰って来てしまった感が半端なかったです。。冬は逆に暖かく感じるのだとか。自然の神秘です。

ちょっとした外出の割には相当高いクォリティ。ここはもっと誇っていい観光地だと思います。お金ももっと儲けてもいいはず。。

ぜひ周りのみんなにオススメしたくなる、そんな素晴らしい場所でした。平尾台もノンビリ癒されるいい場所だし、ここは是非1日コースで楽しんでほしいところ。

そんなこんなの家族小倉滞在。思う存分に夏を満喫して、大阪に帰っていきました。

大阪から一人で戻る時よりも、小倉で見送る時の方が何倍も寂しく感じながら、夏休みも終わっていくのでした。