ただより安いモノはない




今週読んだ中でのオススメはこれ。
Googleの正体 (マイコミ新書)

Googleの正体 (マイコミ新書)






Googleはなぜいろいろなサービスを無料で次々と打ち出せるのか。

読む前は漠然と広告収入で利益を得るんだろうな、というくらいの認識しかなく、
それだけでどのようにして2兆円もの売上をあげているのかと問われるとその答えはありませんでした。

が、この本を読んでGoogleという会社とそのビジネスモデルを少し理解できた気がします。

Googleリーダーで情報収集し、Gmailでコミュニケーションをとり、GoogleMAPで目的地にたどり着き、
そしてGoogleドキュメントでこの記事を書いている自分がどのような形でGoogle社の売上に貢献しているか理解できました。

また、つい最近も話題になっていたGoogleバズの新サービスとプライバシー問題。

本書を読むとこの問題がいかに「Googleらしい」のかがよく分かりました。特に気になった記述は、
Google は確かに他人のプライバシーや権利に対して無頓着ではあるが、

「利益のためなら他人の権利を侵害することを厭わない」という20世紀型の邪悪さとは色合いが異なり、

「世界の情報を集積、整理するためには他人の権利を多少侵害したって仕方ないじゃないか」という21世紀型の天真爛漫さに映る

まずはサービスを始めてみて、問題点は後から考えるという強引なやり方。

グーグルはそこに大きなビジネスチャンスがあると見ている。

上質なサービスを提供するためには顧客の情報をできるだけ多く集めることが鍵で、

プライバシーの把握が上質なサービスに繋がる。<ホテルなどサービス業全般に共通>

他にもアンドロイドについてやクロムOSにまでいろいろと考察しています。

Googleの社風や社会に与える影響を書いた本は多々ありますが、
ビジネスモデルについて書いた本は少なかったので、Googleに興味ある方はぜひご一読を!