地頭力

新年の目標には書きそびれましたが、今年こそは読んだ本をしっかりとメモしていきたいと思ってます。仕事でも資格勉強でもそうですが、「アウトプット」は大事。ただ本を読んで終わり、じゃなくてそれを簡単にでもまとめることで定着→行動へ転化させていきたいと思うわけです。

東京への移動があったこともあって、今年はなかなかのハイペースで本を読んでます。6日間ですでに4冊。一つ一つをしっかり書いちゃうと続かないので、1冊目以外はメモ程度に残しておきます。

まず1冊目はこちら。

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

 

 2時間ほどでサラッと読めましたが、明日の仕事復帰から早速使えそうな予感です。この本はまさに自分の足りない部分を突いてくれていて、さらにその克服のためのトレーニング方法が具体的に書かれているのでタメになりました。

著者は頭の良さを「物知り」「機転が利く」「地頭がいい」という3つに分けています。情報が氾濫する現代で、「物知り」の相対的重要性は低下していて、これからは最後の「地頭がいい」ことが重要だと説いています。この地頭とはまさに考える力。インターネットやPCでは代替が不可能な、膨大な情報を選別して付加価値をつけていくという、本当の意味での創造的な「考える力」ということです。

ではどうやって考えていけばいいのか。それを筆者は「結論から」「全体から」「単純に」考えることが大事だと説いています。

「結論から」・・仮説思考力。すぐに情報を集めたり考え込んだりするのではなく、まずは仮説を立ててそれを検証するような方法をとる。そうして最終目的まで効率的にたどり着く。

「全体から」・・フレームワーク思考力。全体を俯瞰してから適切な切り口を選択してモレなくダブりなく分類して考える。

「単純に」・・抽象化思考力。まずは物事を抽象化してモデルにあてはめ、再び具体化して説明する。

これらの力を鍛えるのが『フェルミ推定』だというわけです。フェルミ推定とは、たとえば「日本全国に電柱は何本あるか?」こうした問題を電卓やPCなしで3分で答えを出すというものですMicrosoftをはじめとした外資系企業やコンサルティング会社での面接にも使われています。

答えはGoogleで調べればすぐに出てきますが、大事なのはその考えるプロセス。このプロセスには先ほど挙げた仮説思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考力をフル活用する必要があります。自分の頭の中にあるほんのわずかな情報(家の周りの電柱の間隔、日本の人口、日本の国土面積等々・・)から電柱の数を推定してみることでどの力が不足しているのかがチェックできるというわけです。

仕事などで「問題解決」を必要としているあなたにぜひ、おススメです。

2冊目はこちら。

余命1ヶ月の花嫁

余命1ヶ月の花嫁

 

 こちらは、昨年にTBSにて放映されたドキュメンタリーが書籍化されたもの。わずか24歳の若さでがんで亡くなった女性の懸命に生きた記録が綴られています。この本が小説じゃなくて、ノンフィクションだということが辛すぎます。1日1日を無駄にせず、1日ごとに目標を持って毎日をしっかり生きていこうとあらためて決意させられました。

最も心に残ったのはこの一文。「みなさんに明日が来ることは奇跡です。それを知っているだけで日常は幸せなことだらけであふれています」

3冊目はこちら。

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)

 

この本はすでに4サイクルは読んでます。文章を書く必要に迫られた時はまず1時間、この本を読む時間をとることにしてます。

■文章の7つの要件

1.意見・・一番言いたいことは何か。問い=考える道具。

2.望む結果・・どうなることを目指すのか

3.論点・・問題意識はどこに向かっているのか。アウトラインは疑問文でしっかり書く。

4.読み手

5.自分の立場

6.論拠・・納得する根拠はあるか。説得力は論拠から生まれる。

7.根本思想・・根本にある思いは何か。

4冊目はこちら。

[改訂新版]藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義 (光文社新書)

[改訂新版]藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義 (光文社新書)

 

 これは目からウロコの金融本。モルガン銀行で「伝説のディーラー」と呼ばれていた藤巻氏による、金融の教科書。投資のノウハウ本ではなく、為替を動かす要因や債券マーケット、先物、ヘッジなどについてこれまで分かっていたつもりで全然分かっていなかった事柄がスッキリと入ってきました。

先物国債についての認識は180度変わりました。むしろこれまでこんなことも知らずに投資なんかやってたのかと自己嫌悪に陥りました。。ギッシリ詰まってるので内容についてはまたの機会に小出しで紹介したいと思います。

以上、読書メモでした。