心からおめでとう。

昨日は友人の結婚式。

これでもかという青い空とこれでもかという白い式場のコントラストが美しい最高の舞台で、最高に楽しい結婚式でした。

新郎上司のスピーチも記憶に残るものでした。備忘も兼ねて引用しときます。

祝婚歌 吉野弘

  二人が睦まじくいるためには

  愚かでいるほうがいい

  立派すぎないほうがいい

  立派すぎることは

  長持ちしないことだと気付いているほうがいい


  完璧をめざさないほうがいい

  完璧なんて不自然なことだと

  うそぶいているほうがいい


  二人のうちどちらかが

  ふざけているほうがいい

  ずっこけているほうがいい


  互いに非難することがあっても

  非難できる資格が自分にあったかどうか

  あとで疑わしくなるほうがいい


  正しいことを言うときは

  少しひかえめにするほうがいい

  正しいことを言うときは

  相手を傷つけやすいものだと

  気付いているほうがいい

 

  立派でありたいとか

  正しくありたいとかいう

  無理な緊張には

  色目を使わず

  ゆったり ゆたかに

  光を浴びているほうがいい


  健康で 風に吹かれながら

  生きていることのなつかしさに

  ふと胸が熱くなる

  そんな日があってもいい


  そして

  なぜ胸が熱くなるのか

  黙っていても

  二人にはわかるのであってほしい

いい詩ですね。夫婦っていいもんだ。