生命保険。
周りの人たちが入っていたりすると、自分が入っていないとすごく不安になったりしませんか?
昼休みになったら付きまとってくる生保レディの不安ささやき攻撃にもたじろがないように、ファイナンシャルプランナー以上の知識を身につけようと徹底的に調べ上げちゃいました。
今日はその結果をまとめてみます。
■保険の意味
医療保険というのは、基本的に払ったお金以上に返ってくるもんじゃあありません。
急きょ、治療費としてお金を請求されたときに対応できるための一時金でしかありません。
なので、保険の加入を考えるときは、
入院中に確保できる収入-(入院中の生活費+入院関連費用)を計算して、それがマイナスになったら、その分を保険で賄うという考えでいきます。
ひとつずつ、見ていきます。
■入院中に確保できる収入(1か月)
まず、サラリーマンなら1か月くらいは有給休暇が使えるはずなので基本的には通常の収入と考えてもいいと思います。
有給休暇を使えない場合でも、健康保険から傷病手当金として収入の6割がもらえます。自社で健康保険組合を持っているような大企業に勤めている方は附加給付として2割の計8割がもらえる場合もあります。(傷病手当に所得税はかかりませんが、所得税は前年度の収入をもとにした支払いなのでとられます。)
自営業やフリーターの方は、妻や家族の収入でどれだけ確保できるかを計算します。
■入院中の生活費(1か月)
独身で一人暮らしだと家賃・水道光熱費の基本料金、保険料、自動車ローン、駐車場代などなど全く家にいなくてもかかってくる生活費を計算します。
親と同居している場合であれば、自動車ローン、クレジットのローン、保険料など限られたものになるかと思います。
当然、お小遣いや食費などは入院中には必要ないので考慮しなくてもいいです。
■入院関連費用(1か月)※重要
基本的には医療費・ベッド代・病院食代ということになるでしょう。
・医療費
保険屋がよく言うのは「治療費に○○万円もかかるかも・・」という脅しです。
また、近所のおばちゃんからも「○○さんのところ、入院に○○万円もかかったらしいわよ」みたいな武勇伝?です。
これは実際はありえません。
日本の健康保険制度は捨てたものじゃあありません。高額療養費制度というのがあって、たとえ100万円入院にかかったとしても、8万円程度の支払いで済むようになっています。(3割負担が原則ですのでいったん33万円支払って、あとから60万円ほど返ってくるような形なのであしからず。)
独自に健康組合を持っている大企業の場合だと、附加給付がありますので、自己負担額最大2万円とかに設定されていたりします。(こちらは組合にお問い合わせください。)
・ベッド代
個室とかを要求したい場合は、ベッド代というのが取られますがこれは高額療養費制度の対象外なので自己負担となりますので別途計算する必要があります。
(個室しかあいてない、などの病院側の都合による場合はとられないことになっています。)
・雑費
パジャマや交通費、家族の交通費、お菓子代、テレビ代、本代などなど3万円位は雑費としているのではないでしょうか。
■結果
計算結果はどうでしたか?
ぼくの場合は、今年はとある事情で実家暮らしをしており、有給休暇も消化するのが大変なほど残っていたり、自動車も手放したりしているので結果は+10万円ほどになりました(笑)
結果的には入院した方が無駄遣いしない分だけ得をするというような結果でした。
しかし、ここでマイナスになったからといってすぐさま保険ということにはなりません。
ここで考えるべきことは、「そのマイナス分を貯金で賄えないのか?」ということです。
毎月数千円の保険料金も1年間で数万円。それを貯金にまわすことで貯金をしておき、いざという時に備える、それが一番の保険だということです。
「若い時は使ってナンボ。貯金してられっかい!」という方は、マイナス分が日額5000円で賄えるのか、それとも日額10000円必要なのかを考えて、保険に加入すればいいというわけです。
■とはいっても・・
とはいってもいろいろと疑問が出てくると思います。どこの保険会社がいいのか?とか、掛け捨てか積立か?とか、定期か終身かとかについてはまたおいおいと書いていきたいと思います!
<<参考文献>>
- 作者: ダイヤモンド社+生活設計塾クルー,野田眞,内藤眞弓,深田晶恵,清水香,望月厚子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/11/29
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