禅刹

今日は朝から源光庵に行ってきました。


佛教大学に程近い、鷹峯というところにいくつかの寺があり、そのひとつが紅葉で有名な源光庵というところです。
車で走ること15分、到着です。

まさか近場にこんな風情があったとは、といったところ。
1346年からの歴史を感じさせる古刹です。

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庭園もこの通り、ご立派です。
誰もいない朝の寺で、鳴き始めた蝉の声を聞きながらボーッとするのは何とも贅沢な気分。

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一歩踏み入れ、天井を見上げると・・

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足・・!
これは「血天井」というもので、鳥居元忠が自刄した時の伏見城の床を天井として戦死者の供養をしているのだとか。他にも手形や横たわった人の体の跡もあり、遥か昔の出来事を想像しておりました。

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やはりメインはこちらでしょう。
「悟りの窓」と名づけられた丸窓と、「迷いの窓」と名づけられた角窓があります。どちらも大きな窓で、前者は禅と円通を、後者は生死病死と四苦八苦を表しているのだとか。
窓の向こうには美しい庭が広がり、青々とした楓がほんとにきれいでした。
写真では何度も見る景色ですが、実際に見たその景色は奥行きがあって、吸い込まれていくような感覚でした。

この空間を独り占めして、ただただボーッッと悟りを開いてました。
歩いて3分ほどの場所に「光悦寺」という有名な寺があったのでそちらも行ってみることに。
季節はずれ?の紅葉がこれまた青空に溶け込んでいて、見事でした。

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恐るべし京都。
いったん京都という場所を離れたことで、より一層この街が好きになりました。