してよい失敗、してはいけない失敗

人生にはしていい失敗としたらあかん失敗があります。

ぼくの尊敬する人物の一人、ワタミの渡辺社長が従業員に宛てたメッセージの中にこんなことが書いてありました。

私は、してよい失敗と、してはいけない失敗の違いは、その失敗を取り返す時間と、その失敗をしたことから学ぶ効果の「時間対効果」「タイム・パフォーマンス」で測られると考えている。 

なるほどな、と納得しました。

たとえば、ぼくは先月くらいに5000円をなくしました。おそらく、新幹線の時刻がギリギリだったため、切符のおつりを取り忘れたんだと思います。

しかし、その文を取り返す時間は3時間の残業代くらい。

その3時間で、それからの一生において、お金をしっかり管理し、なくさないような習慣が身につけられれば安いものだといえます。

事実、それからはどんなに急いでたって、そういった気持ちがアタマによぎるようになりました。

よって、この失敗はしてよい失敗だということです。

ではしてはいけない失敗はなんでしょうか。たとえば、最近流行りの飲酒運転。

 飲酒運転で人をはね殺したとすれば、それはしてはいけない失敗です。なぜなら、なくなった命を取り返すことはできず、たとえこの失敗から二度と飲酒運転をしない習慣を身につけたとしても、もはやそれは役に立たないからです。

本当は好きなのに、ふとした行き違いからケンカに発展し、不本意なままに相手を傷つけて別れてしまう、これもやってはいけない失敗です。

いくら、そこで自分が気づいても、相手の気持ちはもう元には戻らないかもしれない。

相手がそこで感じてしまった気持ちは傷になっているかもしれない。やってはいけない失敗です。

渡邊社長の一言からふと、そんなことを考えた日曜日仕事上がりの昼下がりでした。