幸運はチャンスと準備の交差点




正直、僕は楽天市場というサイトはあまり好きではありませんでした。



いろんな店がごちゃごちゃと集まっているイメージでいい店もあれば悪い店もある。中にはいい店があるけど、中には二度と来るかという店もある。

その点、Amazonなら信頼できるし、そこだけでたいていのものが手に入る。例えるならば楽天が商店街でAmazonがデパート。

単純にそう考えてましたがこの本を読んで、インターネット上の商店街という発想がいかに実現困難なものであり、どれだけ日本のインターネット社会の発展に貢献しているかを理解しました。

大企業がことごとく失敗したこの事業に想いをかけ、わずか社員二名からたった10年間で1兆円規模の会社にした三木谷社長の考えを記した「成功のコンセプト」はまさに金言の宝庫。

数多ある成功本とは異なり、サラリーマン目線で書かれています。
なので、すぐにでも実践に生かせます。

以下、気になった箇所をメモっておきます。
-僕の定義するプロフェッショナルはそれでお金を稼いでいるかどうかよりもそれにどれだけ自分の心血を注ぎ込んでるか

-人は誰のためでもなく、自分の喜びのために仕事をすべきだ

-毎日毎日退屈な仕事をしなければならない時もある。働かずに給料を貰えるならこんないい話はないなんていう人もいる。だがそれは限りある自分の時間をドブに捨てるということ

- 面白い仕事があるわけではない。仕事を面白くする人間がいるだけなのだ。それが真のプロフェッショナル。

-出店者自身にユーザーとコミュニケーションをとってもらう。これが楽天市場の一番革新的なポイント。

-コンピュータ関係の技術には進化すればするほどユーザーの側にはその存在が見えなくなるという性質がある。インターネットは水や空気と同じもの。誰も普通はその存在を意識していないのに生活の中に存在していることが当たり前のものになっていく。

-楽天はインターネットの力を使って情報格差社会を破壊する。インターネットを使って条件的に弱い立場にある人に力を与えること、エンパワーメントすることが楽天の使命

-個人商店の時代が近い将来には確実にやってくる。誰でも何でも買える時代だからこそ、人は自分だけしか買えないものを欲しがり始めた。

-当事者意識を持って本気で仕事に取り組めば、人は誰でもプロフェッショナルになれる。当事者意識を持って仕事に取り組む以上の従業員満足はない。

-ビジネスにスピード感をつける最良の方法は当事者意識を持つこと、つまりは自分が主人公になるということ