しまなみ海道自転車横断 家族旅 〜3日目:大三島編〜

さてさて今日からは旅の後半にしてクライマックス、しまなみ海道
・・とは言っても、まだここは道後温泉。本日も朝の5時起きです。

せかせか朝食バイキング

朝6時20分からの朝食バイキング。早く出発しないといけないのでオープン前から少し並びます。

朝食が評判のお宿ということで、期待が高まります。これでもか!のみかんバイキングにみかん生搾りジュースにとみかん尽くしで最高。

お惣菜もどれも手作りの美味しさがあり、他にも個別にオーダーできるフレンチトーストやじゃこ天といった温かいメニューも席までサーブいただけます。

控えめに言って最高。

「ミカンおかわり〜!」とかやってると気づいたらそろそろ電車の時間・・!家族には申し訳ないですが、ミカン早く食わなきゃー!と掻き込んで朝食会場を後にします・・。

部屋に戻って5分で荷造りしてチェックアウト。ドタバタです。

いざ今治へ!

まずは出発地の今治へ急ぎます。レンタサイクルの予約はAM9時。7時過ぎの市電に乗ってJR松山駅を目指します。

松山駅のセブンでレインコートをまずは在庫のあった1つだけゲット。(雨に降られることを受け入れます・・)レインコートはセブンが評判高しです。

松山から今治は特急しおかぜの自由席で。すると・・なんとアンパンマン列車でした。アンパンマンで喜ぶ歳ではなくなってしまいましたが、何だか得した気分。

車内放送もアンパンマン、天井もアンパンマン、そして到着のメロディはアンパンマンマーチ。前言撤回、中学生の娘が必死でアンパンマンマーチを録音しようとしてました。いつまでも子どもが喜ぶアンパンマンの魅力。

30分強で今治駅に到着。バスの時間まで10分くらいですが、最後になるであろうセブンイレブンに寄って残りのレインコートを買い込みます。ポーチに入ったミニタイプのレインコートを発見し、迷いなく全員分を購入。(残念ながら最終日に大活躍)

バス乗り場に着くも、始発なのになかなか来ない・・。ローカルタイムでしょうか。10分遅れでやってきてノンビリ走行。焦らない焦らない。

20分ほどで「展望台入口」に到着し、徒歩100mほどでレンタサイクルのステーション「サンライズ糸山」へ到着。

思ったほど人はいないですが、外国人観光客の多さに驚き。後から調べて分かったことですが、もともとサイクリングに適した土地柄と大規模に整備された自転車道路が奇跡的に組み合わさった「サイクリングの聖地」ということでCNNの「世界のサイクリングコース7選」にも選ばれていたりするのだとか。

予約していたので、自転車は確保済み。当日の列もあったので自転車は十分にありそうです。予約列に並んでいたものの悪気なくの割り込みがあったりして少し時間がかかりましたが、10時には出発の時間が整いました。

自分はジャイアントのクロスバイク(24段変速)、息子はジャイアントのマウンテンバイク(24段変速)と以前に来た際より確実に装備がグレードアップしています。

身長が低い妻と娘は選択肢が少なく、シティサイクル(変速あり)に。ただブリヂストンの自転車でしかも新品という申し分ない自転車でした。

傷害保険やロードレスキューサービス、そして乗り捨てとなるので2日間でちょうど2万円なり。自転車が1台買えちゃいそうな値段ではありますが、今しかできない旅=プライスレスと言い聞かせますw

サイクリングスタート!

始まりました。しまなみ海道自転車旅。

まず初めにして最大の橋、来島海峡大橋を渡ります。この辺りは自転車がものすごく多いエリア。もちろん一列となって快調に飛ばします。

ただ、小さな親子連れさんやご高齢の方など様々な世代がいらっしゃるのでペースがなかなか取りづらいのは仕方ない。。

この日は霧が出ており、まるで雲の上の吊り橋のよう。気持ち良いです。

来島海峡大橋を渡ると、まず一つ目の島、大島。
ここにはメインルートで最も険しいとされている「宮窪峠」という山道が待ち受けています。気温も高くなってきた中でひたすら登る登る。。しんどい。。

中腹で少しだけ休憩を挟みつつ、次の目的地「村上海賊ミュージアム」を目指します。

少し遠回りとなりますが、ルートを外れて2キロ弱ほど走ると・・見えてきたのはこちらの立派な建物です。

村上海賊の娘」を読んで断念した記憶が少しだけ蘇りますが、内容までは覚えておらずイチから勉強させていただきます。

子供達はスタンプラリーやクロスワードパズルもあって、楽しみながら館内を散策できます。大人もじっくりと見学。もっと歴史に取り上げられてもいいものだろうにと「村上海賊」という少し謎めいた存在に興味をそそられました。

売店で本を購入。電子書籍だと安かったですが、娘にも回し読み&旅のお供にということでまずは1冊買ってみます。

1時間ほど満喫し、時間は12時。ちょうどいいペースで来ているのでミュージアム前の広場で軽く昼ごはん。昨日に買いためておいた砥部町の美味しいパンをみんなでツマみます。

伯方島

続いてめざすは、伯方島の道の駅「マリンオアシスはかた」。以前に来たときはこちらが最初の休憩場所だった記憶が蘇ります。

すぐに到着しましたが、お昼時ということもありレストラン待ちのお客さんが館内に溢れてすごい人。外のファーストフードをつまむことに。それでも15分ほどの長蛇の列。

子どもたちはすぐ前に広がる海で水遊び。キレイな海です。



宿泊場所の大三島上陸!

いよいよ、本日最後の島、大三島へ上陸!メインロードを外れると一気にローカル感が出てきます。

ビックリするくらい、海もきれい。海沿いをずっと走ってると沖縄のレンタサイクルを思い出します。こんな近場でこの風景と出会えるなんて。

さてさてここから宿泊施設までは約12キロ。島の南側の海沿いということで勝手に平坦なイメージでいましたが、それが大間違い・・。

後で調べると、南側のコースは中〜上級者向けということで激しいアップダウンが待ち受けていました。こんな感じ・・・(左→右)

平坦だと思っていただけに初めの登り坂で疲れ、最後に極めつけの登り坂。登っても登ってもなかなか下らせてくれません。娘はタフでずっと先頭を突っ走ります。妻と息子は自転車を降りて押し歩き。

限界に近づき、自分との戦い。次なる坂が見えてくるたびに「嘘やろ・・」と一人でつぶやきます笑 文字通り、心臓破りの坂。海沿いのコース、景色は最高ですが見る余裕が・・。

最後の急坂を下ると見えてきました今宵の宿泊地。

昭和60年に廃校となった小学校がリノベされた評判の宿泊施設。廊下も小学校そのまま。雑巾がけレースができそうな雰囲気です。

離れにある立派なお風呂にゆっくりと浸かり、サイクリングの疲れを癒やした後に、娯楽室で卓球をしたりとノンビリすごします。

夕食は海鮮尽くし。こちらはご飯がものすごく評判高く、楽しみにしてました。メニューも学校らしく黒板に掲載。

お造りに煮魚に唐揚げにとまさに魚づくし。一つ一つが美味しくてお腹いっぱい、幸せにいただきました。

食後には頂き物の大三島ワイナリーのぶどうジュースを。大三島、最高です。次はゆっくりと島北部の中心街も含めて、一周回りたい。(もう南側のコースは懲り懲りですがw)

20畳以上ある大広間に家族4人が寄り添って寝ます。もっと離れて広々としてもいいもんだと思いますが・・、やっぱり古い学校はなんだか怖いようで。。トイレが少し離れてますが、夜に一人で行くのはさすがに無理そう・・。どうか子どもが目を覚ましませんように。。

そうこう言っている間に、自転車の疲れもあって自分が一番に寝てしまいました。。

明日は朝からあのアップダウンと戦うことになります。そして午後は雨・・。さてさてどうなることやら。無事にたどり着けますように。

4日目に続く〜