近場で季節を感じられる場所ということで何だかんだ各シーズンごとに万博公園には足を運んでます。
11月頃、紅葉と足湯を楽しみに行った時に、次は太陽の塔に入ろう!と思い立って予約した太陽の塔内見学。その時点で既に土日でまともに空いていたのは3月でした。
予約時間は昼イチだったので、せっかくなら公園らしくバドミントンしたり、弁当食べたりも楽しもう!ということで早起きして自転車で向かいます。
子供たちと一緒になっての本気バドミントンに縄跳びにと楽しんでるとあっという間に時間は過ぎ、刻々と見学時間は近づいてきます。お弁当をやや急ぎ目に食べつつ、よくよくWebサイトを見ると「20分前に集合」なんて書いてあるので大慌てで走って向かいます。
事前メールや入場QRコードにはそのあたりの記載がないので、これから行く方は事前にWebサイトのチェックをオススメします!
さてさてそんなこんなでドタバタしましたが、受付で入場料を払って集合に間に合います。建築基準法の関係とやらで、塔に入ることのできる人数が限られているとのこと、約15人ずつ区切られて、そのグループで1つずつフロアを上っていく形での見学となります。
入場する手前のエントランスには大阪万博当時の地下展示をイメージとしたコーナーがあり、何とも独特の神秘的な雰囲気を醸し出しています。
暗くてちょいと不気味な感じに、この時点で、既に息子がビビってます(笑)
入場するとすぐに目の前にそびえ立つのが生命の樹。下から上に向かってどんどんと進化していく生物のモニュメントが飾られています。
大阪万博当時の案内板やら、そのまま修理して復元したもの、そして敢えて復元せずに壊れたままにして「時間の経過」を実感できるものまで、工夫が凝らされています。各フロアに説明員の方もいてくれているので、理解が進みます。
ちなみに館内は、基本的には階段。子供を抱っこする必要があるといった事情があり、事前に予約すればエレベータを使うことができます。3つほどの踊り場ごとに説明があり、20分ほどで最上階に到着。それがちょうど太陽の塔の手の部分になります。
当時はここにエスカレーターがあって、手の先から「大屋根」という太陽の塔をグルッと取り囲んでいたステージに上がれるようになっていたようです。そこからが「空中展示」となっており、そちらが展示のメインだったようです。言わば、この日に30分かけて見た中の展示は当時はある意味では通過地点だったわけで、混雑していた当時はエスカレーターで5分間での鑑賞だったようです。
最上階で、グループの中の人が「アイジャック事件」と呼ばれる、男が右目部分に約8日間籠城した事件について質問されていました。
「どうやって登ったのか?」という質問だったのですが、「作業用のハシゴも途中までしかなく、顔の部分までどうやって登ったのかは今となってはまったくの謎。」ということでした。
ネットで詳細を調べると「六階付近にある非常ドアを開けて非常階段で七階まで上がり、作業員用の鉄はしごや足場を伝わって上に行き、太陽の塔の首あたりにある人間一人がやっと通れるくらいの細い鉄パイプを通り抜けて鼻の裏側に出て、ここにある扉を開けて、黄金の顔の右目に出た」のが正解なようで、こんなところで8日間も籠城とはまさに驚きです。
50年前の日本で行われていたイベントということが信じられないほど、大きなスケール感と溢れるエネルギー。当時の様子を想像しながら、目の前の芸術に感銘を受ける良い体験となりました。
出口にはミュージアムショップがあり、すっかり太陽の塔に感化された子供たちはそれぞれキーホルダーを購入。。
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家の近くにあって、車やモノレールで出かけるたびに「ペンギン!!」と言って子供たちが反応する太陽の塔。今日の見学でますます身近に感じられるものになりました。