3年目の正直 〜雛人形購入記〜

我が家の娘は、今年で4歳になりますが、ひな人形を買ってやれてませんでした。

もちろん、初節句の時に購入を検討しましたが、何せ雛人形の奥が深いこと深いこと。。何でもこだわってしまう性格なので調べたり見に行ったりすればするほど、悩みの渦に巻き込まれていきました。

当時は北陸にいたので、金沢の人形屋さんや、帰省のタイミングで京都のいくつかの人形屋さんを見て回ったりしてました。

妻の実家に大きな雛人形が残っていたので、それを飾ってもらって初節句の祝いをして1歳は乗り切り、2歳のタイミングでいよいよ買わなくては!と決めたお店が京都は西陣のたくみ人形という工房でした。

きっかけはネット検索でしたが、実際に足を運んでみると随所にコダワリを感じました。一体一体手作りをされており、大量生産との違いを一つ一つ教えて下さいました。何より、人形の佇まいが美しく、肩のラインや全体のバランス感が他の店のものと比較して非常に自然でした。

例えばお人形の足一つをとっても、他店のは裸足であることも多かったりしますが、こちらの工房の人形はしっかりと足袋を履いています。また、お雛さんが身につけている装飾品についても、当時の資料等からより実物に近しいように再現されていたりもします。パッと見分からないどうでもいい部分かもしれませんが、そういうところのコダワリが個人的には好きでした。

こちら↓のWebページや工房の女将さんが書かれているブログからもそういったコダワリを感じていただけるんじゃなかろうかと思います。

女将さんのブログはこちら→京都西陣 京ひな人形工房 たくみ人形のBlog

店頭のディスプレイもほとんど小物は置かず、屏風とぼんぼり、花だけのシンプルなもので、「人形だけを見て選んで欲しい」という自信と心意気が感じられました。

着物の質に応じて価格帯が色々あり、オーソドックスなものからモダンなものまで各種あったこともあって、結局決めきらず。。翌年には関西に戻ってくるだろうという予測のもと、去年は最後の最後で翌年に持ち越しました。

そして無事関西に戻ってきた今年。今年こそは絶対に買うぞと腹に決めてから行ったものの、いざ実物を目の前にすると色々と目移りして一度では決めきらず。2択に絞った上で2週間ほどおいて再度訪問し、ようやく購入となりました。

2択に絞ったにも関わらず、お店に向かう車内でまで違う選択肢を含めた検討にまで発展し、落ち着いたというのはここだけの話。

ひな人形は1年に1回”しか”飾らないもので、しかもそのうちどうせ飾らなくなる。だからまぁそこそこでいいじゃないかという意見もあるんだとは思いますが、

1年に1回、しかもいつまでも飾れるものではない、”だからこそ”1回1回出すのが楽しくなるような、大事にしたいと心から思えるものを手に入れたいという気持ちが強くありました。何よりひな人形は娘の身代わりとして厄祓いしてくれるお守りですので、それに対して妥協したくないという気持ちも大きかったです。

3年目の正直となりましたが、妥協せず悩み抜いて良い買い物ができました。注文してから手作りとなりますので、いつくらいに我が家に来てくれるのかはまだ分かりませんが、楽しみに待ちたいと思います。