しまなみ海道自転車横断一人旅~2日目~

さぁ、いよいよ自転車横断初日です。

予告どおり、朝5時に起きて日の出に備えます。用意を簡単に済ませてさぁ出発!…と思いきや、ない!自転車がない!
まぁこんな田舎で盗まれるこたぁないさと内心不安でいっぱいな自分に言い聞かせながら歩いて展望台まで向かうことに。
こんな時間に誰もいるはずはなく、まさに絵にかいたような絶景を独り占め。いやぁほんと綺麗な朝日でした。

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朝食を済ませ、いよいよ出発の時。宿の方のご厚意で自転者は車庫にしまって頂いていたとのこと、その愛車に跨って来島大橋へ向います。
これから毎回そうなんですが、橋は高いとこにかけられているため、登ること登ること。
自転車用に緩い坂を作ってくれているので、ぐるぐるぐるぐる地味に辛い坂道を駆け上がります。
でも橋に辿り着けば、そんな疲れはどことやら。ありきたりな言葉しか使えませんが、最高のひと時でした。

車では絶対に味わえないものがここにありました。潮の音、拭き抜ける風、そしてそびえ立つ橋のスケール感。想像していたよりも数倍は気持ちよかったです。
30分ほど掛かったはずですが、夢中だったので5分くらいしかたっていない感覚。最高に贅沢な時間でした。

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が、その後の30分は逆に一時間以上に感じられる苦痛なひと時でした。しまなみ海道一の高低差をひたすらのぼります。海沿いでもないのでまさに修行タイム。
ハァハァ言いながら何とか第一の休憩ポイント、道の駅 伯方SCパークへ。ひたすら漕ぎ続けてたので予定よりだいぶ早く到着。

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その後も快調に進み、展望台などにも寄り道しましたが、昼ご飯予定地の道の駅 多々羅しまなみ公園にはなんと10時半に到着。

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この地域はヒラメの養殖が盛んということで、予定を変更して美味そうな店を探すことに。iPhoneをいじり倒し、二キロ先にある港のすぐそばの美味そうな店を発見!
電話で開店を確認し、ひたすら漕ぎます。
クチコミサイトがなければおそらく入ることのできなかったであろう店の雰囲気。

意を決して戸を開くと、何のことはないキレイな店内でひと安心。しかも魚屋さん直営の店ということで、期待度大幅アップ!
刺身定食を注文。写真に入り切らないほどたくさんの定食でびっくり。大皿に盛られたヒラメ(縁側はじめいろんな部位)、タイ、イカ、タコの刺身と小鉢2つ、蛤のお吸い物、そしてデコポンが丸一つ!
白醤油にわさびと醤油、それぞれの味で刺身を食べます。これがたまらんほど旨い。白醤油とヒラメ、バッチリ合います。
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そうこうしてるうちに、はじめは自分しかいなかった店内も地元の方などでいっぱい。やっぱり評判がいいんだろなと納得。値段も良心的でした。
昼を過ぎた頃から雲行きが怪しくなりはじめたので最終目的地の生口島までひたすら漕ぎ続けます。雨が降ってきた頃に、ちょうど行きたかった平山郁夫美術館があったのでゆっくりチェックインの時間まで過ごすことに。
平山氏は、つい最近お亡くなりになられた世界的に有名な日本画家。シルクロードやお寺、そして故郷である瀬戸内の風景画など、多くの作品を残されています。
一時間ほどじっくりと見て回りました。

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それにしても、この付近の景観のレトロなこと。商店街を歩くと昭和にタイムスリップしたかのようで不思議な感じでした。

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15時にはチェックインし、くつろぐことに。宿もリフォームされているとはいえ、明治43年創業ということで、レトロな雰囲気を醸し出してます。
この瀬戸田地域は国内有数のレモンの産地ということで、レモンが全面に押し出されてます。
部屋に入るとお茶の代わりにホットレモン、お茶受けにはレモンクッキー、お風呂はレモン風呂でタオル類は全てレモン色。おまけに食後のデザートはレモンゼリーとこれでもかと押し出してきます。

食事は部屋出しで、ボリューム満点の海の幸。煮魚、天ぷら、陶板焼、茶碗蒸し、刺身、海鮮サラダともう満腹。

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2日目の旅もかなり満喫できました。
もう半分以上は来てるので、明日はのんびりと尾道まで行き、尾道ラーメンを食べて新幹線で帰路につく予定です。