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はたらく、ということ。



はたらきたい。はたらきたい。
ほぼ日刊イトイ新聞 糸井重里

東京糸井重里事務所 2008-03-18
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3~4月は100人近い就職活動中の学生さんとお話ししたり、自分の業務が大きく変わったり、身近な先輩が転職をしてしまったりと「はたらくこと」についてじっくり考えさせられた時期でした。


そんな中で、この本に出会いました。




人気サイト「ほぼ日」の就職論。


「はたらくこと」を考えること=自分が何を大切にしているかを考えること、


という切り口で展開されています。




人事のプロからお笑い芸人、矢沢永吉まで幅広いジャンルの著名人と糸井氏のインタビューで構成されていますが、言葉のひとつひとつからたくさんの気づきを得られました。




共感できたこと、発見できたことを以下に書き留めておきます。



本当のこと言っちゃうと、新卒の面接をやる場合、


「君がさ、これまで大切にしてきたことって何?」というものすごく概念的な質問で十分なんですよ。


「本当に大切にしてきたことは何?あるの?ないの?」って。



ここんとこ、ドンピシャでした。


一緒に働きたい!と思える学生さんとそうでない学生さんの違いはまさにここでした。


こういう類の質問をしたときの反応で、「聞いてもらえた!」という反応をするのか、「答えにくい質問やな・・」という焦った反応をするのか、ここが全てだったような気がします。





経営者の読む本を読め、ですよ。


そこがわかったら営業だって企画だって、商品のデザインだって、何だってできます。


たいがいの仕事というのは「価値をつけること」ですからね。


「市場をつくる」のが仕事ですから。  それ以上、何があります?



納得。


ドラッカーの本だって松下幸之助の本だって、哲学として「何が大切なのか」をシンプルに説いている。ノウハウ本よりよっぽど大事です。



やっぱりお金って、いろんなものを計る、わかりやすい尺度なんですよね。


それを通して「自分にとって何が本当に大切なのか」ということがわかったりする。


逆に、お金に不自由しているというだけで、本当に大切にしてるものが何なのかが、わからなくなったりもする。



そのとおり。だから「お金が目的」になってはいけない。


買いたいものや手に入れたい生活といった目指すべきものが自分の中にあってこそ、手段としてのお金を稼ぐ次の頑張り方が自分の中に生まれてきて成長につながる。


また、今日食べるのが精一杯という状況では、その余裕は生まれてこない。現状維持でしかなくなってしまう。



人生のなかの「節目」だけはきちんと自分でデザインして、そのあいだあいだは、偶然に任せればいい。勢いに乗って、十分な努力もしてね。


迷ったり、悩んでいるよりも、まずは「きちんと歩く」、つまり頑張ってみることの方が、全然大事だと思うんです。



うんうん。なるほど。


じっくり考えて就職活動したんなら、内定が決まった会社について「この会社は自分に合っているかな・・」なんて考えるよりも、とりあえずは入社して頑張ったらいい。で、一年くらい頑張ってみてやっぱり自分の大切にしているものからブレてきてるんなら、その場合は次の節目が早めに来たということで、そこでもういっぺん立ち止まってじっくり考えてみたらいいというわけです。


たぶん、これは就職活動だけじゃなくて、仕事についてもいえることなんでしょう。こんな仕事、意味あるんかなぁなんて仕事も多々ありますが、それをただこなすんじゃあなくて、まずはつべこべ言わずやってみて、後で冷静に振り返ってみるってことも必要なのでしょう。



今の人たちは、「えらくならなくてもいい」と言うわけだよね。プライベートを大事にしたいとか、会社に縛られたくないって言う。それもまあひとつの人生だとは思う。


ただ、その人が40になっても50になっても、はたして同じスタンスを貫けられるんだろうか?・・ここだけよ、問題は。


将来結婚するかもしれないでしょ。子どもができるかもしれないでしょ。子どもができたら、金かかるよ。それでも、そのスタンス変えないんだったらそれも立派なひとつの生き方だと思う。だけど、条件は、人のせいにしちゃダメだよ。まわりのせいにしちゃダメだよ。


決して国が悪いとか、会社が悪いとか、世間が悪いとか言っちゃダメだぞって言いたい。(矢沢永吉)



そんなこんなでたくさんの気づきがある良書でした。


僕自身も新しい土地で新生活を送る中で、人生における様々な「大切なこと」を身にしみて実感しているところです。そういう意味でも、「はたらくこと」についてじっくり考えておく大事な時期だと言えそうです。


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