デキリーマン or ダメリーマン



先週末、3年目社員研修に行ってきました。




研修というよりは「査定合宿」といった方がふさわしく、2日間でインバスケット演習やグループディスカッション演習といった方法で自分の強み・弱みとやらを人事部に把握されてきました。




インバスケット演習ってのは、インバスケット=未決箱にある数多くの案件を制限時間内に解決していくというもので、事務処理能力であったり、問題解決能力が分かるというもの。




ある家電製品メーカーにおいて、前任者が交通事故のために、急きょ自分がそのポストに異動になり、しかしあと90分で海外出張に行かなきゃならないことに。且つ当日はシステムメンテナンスのためにメール・TELが一切使えず、海外出張中も現地企業の機密保持契約のために外部とは一切連絡ができない・・という漫画みたいなありえないシチュエーション。




そんな中で、休み中に各担当者にやってもらいたいことをメモで残していくわけです。




こんな方法で評価されるんかい・・とは思っておりましたが、2日目に演習結果のフィードバックをやってもらって納得しました。確かにこの方法である程度は仕事がデキるかデキないかがバレるんじゃないかと。




仕事がデキるデキリーマンは「want to(したい)行動」をとると言われてます。


対して、ダメリーマンは「have to(しなければならない)行動」しかとりません。




インバスケット演習ではそこらへんの力量がバレちゃいます。


自分がしなけりゃならないノルマを達成することに集中して近視眼的に取り組む人や、インバスケットにあるさまざまな案件を組み合わせて、こうすべきだということにどんどん取り組んでいく人。


そこらへんが明確に分かれちゃうわけです。




具体的に言いますと、


案件A:お得意様の家電量販店でキャンペーンがあるので、先方が当日のスタッフを1名要望している。


という案件があったとします。




そこで、ダメリーマンはとりあえず、言われたことに対して必死に答えるべく、なんとか1名の社員をあてがいます。中には、その社員が断った時のための工夫を加えている人もいましたが、それでもまだ、その工夫は「しなければならない」行動の中でしかありません。




デキリーマンは違います。


案件B:商品A/B/C/Dの売り上げが思わしくない。現在の販売見込みを課長まで報告すること。


といった案件と組み合わせて、当日はスタッフを総動員して、商品ABCDの大幅値引きキャンペーンを実施したり、それにともなって課長に決裁の依頼をしたりします。




このように、ただやれることをこなす人と、プラスαの価値を創ろうとする人。






語弊を恐れずに言うと、言われたことをこなすだけならアルバイトや派遣さんで十分なわけで(アルバイトや派遣さんを否定しているわけじゃあありません。むしろ、よくデキる派遣さんに多くの正社員が不必要になる現実を認識してます。)、実業務ではもちろんプラスαの価値を出そうと意識して日々やっとるわけです。






しかし、90分という短い時間で20件以上の案件をこなす環境に追い込まれるとボロがでるというか、本質が出てしまうというわけです。


研修(査定?)を通じて、そうしたダメリーマンな部分をちゃんと把握できたので、一つのモチベーションとして来週以降バリバリがんばってみたいと燃えてます。






・・とはいっても来週は水曜日から出張→そして夏季休暇と少しダラけたスケジュール。


まだまだデキリーマンへの道は遠いと痛感する日曜の夕方でした。





すごい「実行力」 (知的生きかた文庫)

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