スタバとマクド

スタバとマクド

 この一見対極にも見える組み合わせが実は成り立ちや理念といったものが非常によく似てる。 

マクドへの目線が180度変わった本がこれ。非常に売れているそうですが、おすすめです。

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)

 

意外や意外ですが、マクドを今のようなフランチャイズ展開にしたのは当時52歳の男、レイ・クロック。

当時はまだ数店舗しかなかったマクドナルド兄弟が経営するハンバーガーショップの味・効率良い製作方法にほれ込み、山あり谷ありの苦労をしながら今日のような世界のマクドナルドに成り上がっていく過程を軽快に描いた物語になっていて読みやすいです。

実は、スタバも味に惚れ込んだ一人の男が頼みに頼んで店舗展開をしています。

一つのものに惚れ込み、それをもっと多くの人たちに味わってほしい、そんな信念のもとに様々な壁を打ち破っていく姿はスタバを作り上げたハワード・シュルツにも重なります。

レイ・クロックの哲学やフランチャイズ展開手法も読みごたえがありますが、フィレオフィッシュやエッグマフィンといったマクドの人気メニューが生まれたエピソードなんかも面白いです。

例えば、朝マックで人気のエッグマフィン。

ぼくが持っていた偏ったイメージでは、比較的最近誕生したメニューで、しかも日本マクドナルドマーケティング部みたいなところでこれは日本で売れる!みたいな会議を経て誕生したようなイメージを持ってました。 

でも実際は、誕生したのはなんと1972年!レイ・クロックがクリスマス休暇で訪れていた先で、現地の社員に呼ばれて提案されたのがきっかけだそう。

味見をして全店舗展開を即決したが、マクドのシステムに組み込むために3年の期間を要したのだとか。

最後に、この本の中で一番気に入ったフレーズを。 

やり遂げろ―この世界で継続ほど価値のあるものはない。

才能は違う―才能があっても失敗している人はたくさんいる。

天才も違う―恵まれなかった天才はことわざになるほどこの世にいる。

教育も違う―世界には教育を受けた落伍者があふれている。

信念と継続だけが全能である。