グランピングレビュー 〜VIWAKO GLASTER〜

さてさて前回投稿したビワコグラスター。

久しぶりの友人家族との旅行はそれはそれは楽しいものでしたが、思い出とは少し切り離し、今回は冷静に施設としての評価をしたいと思います。

グランピング自体は京都るり渓にあるGRAXさんに2度行ったことがあるだけなので主にはそちらとの比較となります。

==============

■アクセス

湖西線ではありますが、JR駅から約1キロというのは大きな魅力。しかも、電話すればすぐに車で迎えに来てくれます。車ナシ生活の自分たちにとっては、ほんとにありがたい。

一方で、駅から近すぎてグランピング敷地内から湖西線の線路が丸見え。貨物列車なんかは比較的朝から晩まで走るので、いくら量が少ない湖西線でも結構にぎやかに電車が行き交いします。「サンダーバード!」って子ども達は喜びますが・・

大自然の中では少し興ざめするのも事実です。

■立地

他の施設とは違い、琵琶湖が施設の中にあるという点が大きなアドバンテージ。さらには湖西なので、藻が少なくて水もキレイで最高なリゾート感。

子どもたちははしゃぎ回り、大人は湖畔でのんびりとくつろぎ。やはり琵琶湖は偉大です。

一方で、GRAXはグランピング施設の横に温泉施設とあと別料金ですが、ランタンテラスという寝間着でマンガ読んだり岩盤浴したりできるダラダラスペースがあり、なかなか楽しいです。

思いっきりアウトドアなGLASTERか、アウトドアとインドアのハイブリッドなGRAXか。ここは相当分かれるところです。

■共用設備

トイレと洗面所が一体となった小屋があり、新しいこともあってキレイで清潔感もある設備となっています。もちろんウォシュレット付きで室内は24時間エアコンがつきっぱなしで快適です。土足禁止がやや面倒くさいですが、足が濡れている人用や子ども用サンダルが用意されていたりするなど、細かな配慮が嬉しいです。

シャワールームは男女2つずつ。琵琶湖で遊んだ後に流す分にはありがたい設備ですし、もちろん温水でシャンプー等も備え付けで清潔感もありますが、海の家みたいな感じで、造り的にもお風呂としての利用だと物足りず。

キャンプ場でお風呂に入れるだけ有り難いということは置いといて・・。GRAXはその点、隣にある「るり渓温泉」に入れるのが最強です。

■宿泊設備

今回泊まったのは定員8名のデカゴンテント。2家族がそれぞれ別の寝室を確保されながら、大きなテントの下で寝られるのはワクワク感があって楽しいです。

ただ清潔感はもう一歩。まず入ったときの匂い。デイキャンプにも開放されており、なかなかゆっくりと清掃する時間を確保できないかもしれませんが、ただでさえ湿気が溜まりやすい環境。干したり交換したりするなどして対応してほしいものです。

キャンプ場のログハウスなら余裕で合格レベルですが、何と言っても宿泊費だけで1テントで8万円。ひと家族4万出すと思えば、グランピングという性質を理解しても、せめてもう一歩清潔感は求めたいところ。

ケトルやランタンなど、小物にもそれぞれこだわっていたGRAXと比較すると、そのあたりは負けてしまいます。。

■雰囲気

湖畔に置いたソファやテーブル、清潔なトイレなど、一つ一つはそこそこお洒落な雰囲気もありますが、全体の統一感や雰囲気づくりはGRAXと比較すると弱いと言わざるを得ないです。

広大な敷地をそのまま使っているという感じなので、ある意味難しいとは思いますが、ブルーシートなんかがそのまま転がったりしているのが何となく幻滅という感じはします。

■サービス

客層がデイ利用の学生達がメインみたいな雰囲気もあるので、若いスタッフさんが多い印象。特にテントまでの案内とかチェックアウト作業もないので、基本的には一度チェックインした後はあまり接する機会はないですが、爽やかな人が多い印象です。

宿泊には「ドリンク飲み放題」サービスがついていて、子どもたちは大喜び。何杯飲んでいたことか。。大人もビール(発泡酒ですが)やカクテル、ソフトドリンクなどいろんな飲み物を注文でき、湖畔やテント、食事中でもいつでも飲むことができます。

また、無料のクラフト体験でハーバリウム作りができるなど、子どもたちも楽しんでいました。

■食事

食事は大きな屋根付きスペースに移動してのバーベキュースタイル。ダッチオーブンを使ったりはするものの、自分で火を起こしたりするわけではないのでキャンプ感はありません。でも何種類からコースが選べ、味も美味しかったです。

一方、GRAXは野菜を自分で選んで、メニューブックを参考に自分たちで火起こしから料理まで一生懸命やるスタイルなので、家族総出で結構忙しいです。メニューはほぼ変わらないので、2回目はやや飽きます。

このあたりは好みが分かれるところです。

今回は琵琶湖遊びで料理するヒマは皆無だったので、結果オーライではありましたが、やっぱりせっかくなら、せめて自分たちが泊まるテントの横でバーベキューして食べたかったです。

■その他

あと、グランピングの楽しみの一つになる「焚き火」が禁止されているのがものすごくイタい。キャンプの醍醐味はやっぱり焚き火でしょ。

花火は湖畔でやるぶんには自由みたいですが、バケツの貸し出しも花火の販売もないのでそこそこ準備して持っていく必要があります。これも減点。

何より分かりづらかったのがWebサイト。基本的な情報がすべてQ&Aで掲載されているので、探すのが非常に面倒くさい。アメニティや施設などの基本情報はある程度載せておいてほしいところです。

==============

グランピングである以上、ホテルのような快適さや清潔感は求めるつもりはありませんが、グラマラスなキャンピングである以上はキャンプの雰囲気と快適さは求めていきたいと思います。

やや厳しいレビューとはなりましたが、電車で気軽に行ける、キレイな琵琶湖を満喫できるグランピング施設としてますますの発展を心から楽しみにしています!